ハロウィーンはいつごろから日本の社会に浸透し始めたのだろう。気がつくと、例年、この季節には町中の(と言っても、私の住んでいる東京界隈だけのことかもしれないが)至るところにかぼちゃが並んでいる。私(1968年生まれ)とハロウィーンの最初の出会いは、小学生のときに観た映画"E.T."のワンシーンだった。当時の日本にはこの奇妙な風習はまだ上陸していなかったので、「この子達、何やってんだぁ?」ぐらいにしか思わなかったのだが、今や電車に血まみれの仮装をした人たちが乗り込んで来ても、周りの人たちは「ああ、ハロウィーンだからね」といった様子で、特に驚く様子もない。渋谷辺りでの盛り上がりは相当なものだったようで、街頭に残されたゴミの量もかなりのものだったとニュースで目にした。この40年ほどの間にあった、いろいろな変化の一つの象徴のように思えてならない。