
最近、駅の近くにこのような喫煙所を見かけることが増えてきた。その一方で、新宿区でも明日8月1日から路上喫煙が禁止される。職場は禁煙なので、これまで路上に設けられた喫煙所で吸っていたが、路上禁煙になればその喫煙所もなくなる。俺の周りの喫煙者達は「来月からどうしようか」という話をしている。路上禁煙の目的は、表面的には吸わない人の健康を守ることであるが、昨今の反喫煙(者)の流れの背後には、喫煙がもたらすと考えられる疾病の治療を、健康保険などの社会保障が負担することを食い止めようとする意図が感じられる。もし、喫煙と(がんなどの)疾病の因果関係が今より確かな科学的根拠をもって立証されれば、喫煙者に対する医療費の社会的補てんは、「自業自得」ということで、難しくなるかもしれない。景気の長期低迷から抜け出せない少子高齢化の国で、国民の健康を守ることは、すなわち国の経済を守ることなのかもしれない。